スポーツ法務とは〜スポーツと法律の関わり〜

2月6日から、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが始まり、スポーツが注目される時期になりました。

そこで、今回はスポーツ法務について解説をします。

1 スポーツ法務とは

スポーツ法務について、決まった定義はありませんが、一般的には、スポーツに関する法律問題、法務対応のことを指すことが多いです。

そのため、スポーツ法務と一言で言っても、想定される場面は多岐にわたります。

プロスポーツの場面での話になるのか、部活動など子どものスポーツの場面での話か、などそれぞれで注目する点も論点も変わっていきます。

2 スポーツと契約

スポーツと契約で、はじめに思いつくのは、プロスポーツの選手がチームに入団する際に、年俸や在籍条件などについて契約を結ぶことだと思います。また、スポンサー契約などを思い浮かべる人もいると思います。このように、選手やチームは、さまざまな契約が関わってきます。

このほかにも、大会の開催をする際には、企業や団体は、大会会場となる施設を利用するために契約をしなければなりません。また、大会の運営には、運営スタッフが必要ですし、広報をしなければ大会の存在が知られることがないです。このように大会を運営していくためには、多くの人や企業が関わっていくことになります。そのため、運営スタッフと大会主催者との間で条件を決めることや広報のためにPR会社などと契約していくことになります。

また、部活動など子どものスポーツの場面でも、コーチを頼む際には、週に何回指導してもらうのか、報酬は発生するのか、などを決めなければなりません。

このように、スポーツはさまざまな場面で、多種多様な契約をしていくことが必要となってきます。

3 スポーツと組織

個人でスポーツを楽しむことも多いですが、プロスポーツなどチームで取り組むこともあります。また、オリンピックなどでは、各スポーツの連盟などが代表選手の選出をしています。

このように、さまざまな企業や団体などの組織がスポーツに関わっています。

そのため、組織が健全に運営されていること、すなわち組織のガバナンスが適切に機能していることが大切になってきます。

会社法などの法規定を遵守していることはもちろんですが、代表選手の選出が恣意的にならないような内規の整備などスポーツ特有のガバナンスも重要になります。

4 スポーツと情報法

日々、トレーニング機材の技術も進歩しており、個々の選手の情報を分析し、効率的な指導ができるようになってきました。そのため、スポーツにおいても情報は重要な要素になっています。

そのため、選手の個人情報の保護や企業やチームの持つ機密情報の取り扱いなどに気をつけていく必要があります。

また、試合の様子を写真撮影することや動画撮影することなどもあります。その際には、選手の肖像権などが問題となる可能性があります。

そのほかにも選手に対する誹謗中傷がインターネットに投稿されることもあり、投稿の削除や発信者の特定、刑事告訴などを検討しなければならないこともあります。

このように、現代のスポーツでは、情報法との関係は切っても切り離せないものになっています。

5 まとめ

概略を見ていきましたが、このほかにも仲裁制度や刑事法、人権問題などスポーツはさまざまな法分野が関わっていきます。

そのため、ビジネスとしてスポーツと関わる場合はもちろん、部活動やボランティアなどでスポーツと関わる場合にも法務の視点が大切になってきます。

スポーツに関する法律問題やお悩みがありましたら、こちらからご相談ください。